奥さまはミリオネア

持続可能な家計をめざして、これからの生き方を考える

遠方の土地を遠隔で売却する3

不動産屋さんと売り出し価格などを相談し、売り出しました。少しずつ値段を下げていきました。

 

ある日、不動産屋さんから、買いたいという人が現れたと連絡がありました。30代の夫婦が、自宅を建てるために検討していて、奥さまが気に入っているということでした。お子さんもいらっしゃるとのこと。

 

しばらくして、購入申込書が送られてきました。条件は、建築確認がおりること、隣地の越境物の撤去が完了すること。建築確認は特段問題なく降りるだろうとのことでした。

 

そう、売却予定の土地は、隣地の建物とブロック塀が越境していて、売却することになったら越境部分を解体するという取り決めを交わしていました。隣地は、今は空き家になっています。

 

売り出すときに、不動産屋さんが、隣地の所有者のところへ足を運び、売り出す予定なので、買主がみつかったときには、撤去をお願いしますという確認をしてくださっていました。

 

条件を承諾し、契約書にサインを入れて返送しました。引き渡しは、契約から約2か月後を期限としていました。

 

が、契約から1か月以上たっても何も連絡がなく、どうしたものかと思ってこちらから連絡してみましたところ、越境物の撤去が進まない、と。

 

撤去しないとは言わないそうなのですが、知人の解体業者に話をしているが予定が決まらない、とのこと。最初、1月後を期限に不動産屋さんから隣地の所有者へ撤去依頼をしていたようなのですが、それはとうに過ぎ……

 

不動産屋からどのように話しているのかを尋ねると、「いつごろになりそうですかね?」と聞いているとのこと。それじゃ、だめだよね。こちらの依頼をはっきりとさせて、依頼したからねという事実をつくらないと。

 

なので、こちらから不動産屋さんへの依頼として、以下をお願いしました。

隣地所有者に、解体予約を入れてくださいと依頼してください

と。

 

依頼せずに、いつになりますか?と聞いていても、不履行にならないですからね。はっきりと依頼しないと。

 

そこからまだ2週間たっても音沙汰なく、いよいよ期限がせまってきていました。

 

買主は、マイホームを思い描いて引き渡しを待っていることだし、不動産屋さんにも何度もご足労いただいて、これで契約がなくなってしまっては申し訳ない。売主としてできることがないものかと、父と相談を始めました。

 

(つづく)